「蒼穹の昴」観劇感想。②
雪組「蒼穹の昴」の感想の続きです。
今回は、かなりネタバレありですので、これからご覧になられる方はお気をつけください♪
ちょっと残念だった点
今回の「蒼穹」ですが、やはり文庫本で4巻の原作小説をぎゅっと2時間にまとめるので、初見では時々、話に追いつけなくなってしまいました。もう少し歴史的な出来事や事件は省略してもらって、登場人物の心の動きや、事件についてのわかりやすい説明を入れて欲しかったかなと感じましたね。
特に2幕目は、途中からは話をおうのはやめて、豪華な舞台や、かっこいいスターさんの熱演を眺めるようにしていました(笑)
(それでも十分楽しめました。逆に、2度目見た時はもう話の流れがわかっているので、すごくよかったです)
その2幕でわかりづらい場面の一つに、和希さん演じる順桂のシーンがあるかと思います。
舞台を見ていると、順桂が突然、何かの決意を固めて、街をさまようようなシーンが始まるので、最初は「妄想かな?」とか思って見ていたのですが,後で調べたら、テロを決意した順桂が阿片くつで爆薬を探すシーンでした!
今回、黒髪ストレートの和希さんの演技は凄く素敵なので、ここはぜひ堪能してほしいです。
(下は売店で売っていたポーチ。ゴールドが豪華です)
あと、一幕はもっと主要な3人の背景や絆のエピソードなどを、もっと深く描いた方がよかったんじゃないかな~。
とくに春児は、「宦官になるために自分で去勢した!」という衝撃的なセリフがあったあと、その後、元気に舞の練習をしているので、「?」と、なって。
朝美さんも今回すごい熱演なので、春児の切なさや内面の変化をもっと見たかったです。
そして、これほどの壮大な歴史ドラマにしては、主人公たちの「恋愛要素」が薄すぎるのが惜しい・・・!
ここはもう少し宝塚仕様に脚色してもらえたら、と思いました。他のブロガーの方も指摘されてますが、そもそも娘役さんの活躍が少ないんですよね。
と、素晴らしい面も、つっこみたい面もいろいろあった作品ですけど、舞台の豪華さや衣装の美しさ、雪組生の役に賭ける大熱演と専科の方の本格的な演技などもあって、特に2度目の観劇では、見ながら何度もホロリ(特に最後の処刑シーンとか)としてしまったのは事実です。
あと,この作品はフィナーレが最高。。。(ため息)
とくに男役さんたちが羽根をもって踊る場面とか、もう何度でも見たいほど。
もちろんロマンティックなデュエットダンスは言うまでもなく・・・。
総合的には、凄いものを見せてもらった感があり、結果、遠征して良かったと思います♪(笑)