「ディミトリ 曙光に散る、紫の花」観劇感想☆
こんにちは、リボングマです♪
今日は星組のお芝居「ディミトリ 曙光に散る、紫の花」を見て思ったことをつらつら綴りたいと思います。
内容に触れますので、未見の方はご注意ください。
(下は開演前のセット。暗くみえますが、始まると美しいリラの妖精たちが登場します)
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まず「ディミトリ」のお話を簡単にご紹介しますと・・。
礼さん演じるディミトリはジョージアの王女ルスダン(舞空さん)の幼馴染の王子さまです。二人はほんとは両想いなんですけど、彼は王子といっても別の国から来た「人質」なので、王女とは結婚できません。
ある日、ディミトリは父親のような存在の王様ギオルギ(綺城さん)の遺言で、「ルスダンと結婚し、夫としてこの国を支えて欲しい」と頼まれます。
運命を受け入れたディミトリはルスダンと結婚。英国の「エリザベス女王」の夫フィリップ殿下のように(?)、国王として女王ルスダンを支えることになるんですよね。
(下はエリザベス女王とフィリップ殿下。ほほえましいです♡)
ただ、若い女王にとって国を守る責任は重く、とくにディミトリは副宰相のアヴァク(暁さん)に陥れられて罪人になってしまいます。
やがて敵の帝王ジャラルッデイーン(せおさん)が家臣(天華さん)を連れて、ジョージアを亡ぼしにくる。ディミトリは愛するルスダンのためにある決断をする・・という物語。
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「ディミトリ」は、王宮が舞台の異国情緒溢れるロマンティックで切ない珠玉作だな~と思いました。
基本的に落ち着いたテイストですけど、群衆の歌唱シーンや決戦シーンも結構あり、ジョージアの衣装は豪華でセットも幻想的で美しく、テンポ良く楽しみながら見ることができます。
自分は初日から2日目の観劇。これからまだまだ進化すると思いますし、個人的にもこういう時代ものコスチューム劇が好きなんですよね(笑)。
世代を超えて、特に女性に好感を持たれる作品だなと思いました♪
最初に登場する「物乞い」が、昔栄えていた女王の物語を回想していく・・(そして彼が物語のナレーションをする)というところは「エリザベート」っぽい。全体の雰囲気は、同じ生田先生の「ランスロット」を思い出しましたね(同じようなシーンもでてきます)。
女王ルスダンとディミトリが、国を守るために引き裂かれたり、また結ばれたりした結果,最後にディミトリがとるある決断に泣かされました。
周りも泣いていたし、自分も久しぶりに劇場で泣いてしまいました。(劇場で泣いたのって、「星逢一夜」以来かもしれません、,)
出演者について〜
ディミトリ役の礼さんは、衣裳も髪型も素敵で、運命に翻弄されながら、少年から大人になって、最後は愛に命を懸けるディミトリを、圧倒的な歌唱力で演じてました。
毎回思いますけど、礼さんの歌の説得力って至宝級ですね。どんな曲でもそこにドラマが広がるし、すごく良い曲に聞こえる。あと今回は礼さんの「母性本能をくすぐる少年ぽさ」が役にあっていて、最後の自己犠牲をより切なくさせた気がします。
ルスダン役の舞空さんは、もう少女漫画から出てきたプリンセスそのもの❤️ 大人になり、女王となってからの演技もしっとりとして良かったです!
前半の鍵になる王様ギオルギ役のあかさん。男気のある若きカリスマ王で、衣装もすごく似合っていてカッコよかった~!大人っぽい声も素敵でした。彼の奥方役の有紗瞳さんが、これまた艶やかで歌唱力もあり、作品の冒頭をぐっとひきしめてました。
帝王ジャラルッディーン役の瀬央ゆりあさんは,舞台が始まってもなかなか登場されないので、不安になってしまいましたが(笑)、後半、すごい存在感で副心役の天華さんと登場。
冷酷な王だけれど、「美しすぎる王子」ディミトリを寵愛し、彼に対して父親のように接する。帝王ならではの寛大さ、優しさを見せるところが瀬央さんらしくて良かったです♡
また,この作品の「悪役」で、大臣アヴァクを演じた暁さん。ルスダンのそばに最初から最後までずっといて、キャラクターとして最終的に一番変化し、舞台の最後を締める役を、見事に演じられていましたね。「暁さんを星組でもっと見たい!」と思いました。
最後に、今回の舞台で「ああっ☆」と驚いた極美さん~!笑
ルスダンの不倫相手になる「超イケメン」白人奴隷ミヘイル役で、登場するとあっという間に女王ルスダンとの「よろめきシーン」を展開。
短い場面でしたけど、その間の観客のオペラグラスの上がり方と集中力がすごかった・・(笑)
原作を読まずに見たので結構驚いたんですけど、甘くロマンティックな美貌が役に合っていて、はまり役だったと思います。ただ、登場の仕方はちょっと唐突でしたネ。(笑)
~次はギラギラが止まらない!ショー「Juagar Beat」感想〜