花組「巡礼の年」感想② 水美さんのショパンに涙
今、宝塚にきています。先程書いたブログが消えてしまったので〔!)、花組の「巡礼の年」のキャスト別の感想を。
~~ネタバレあります!未見の方はスルーしてください♪~~
マイティのショパン。
リストの友人で、いつも穏やかなショパンは、マイティにぴったりでしたね。
なかでも、彼が死んでいくシーンのジョルジュ・サンドとの会話は泣けました。
ショパンの彼女への深い愛情が一気に心に染みて・・・。
サンドも死にゆくショパンに対して、わざとサバサバ明るく振舞うのですけれど、それがまた泣けました。今回の名場面だと思います。
ラブリュナレド伯爵夫人役の音くりすさんは、もう歌と演技がすごかったです。
愛人のリストに裏切られた後、これは「エリザベート」ですか!?というくらいの熱量で「嫉妬心と怒り」を表現。主人公と対立する敵役が、これくらい憎まれ役に徹すると、舞台の見応えがまったく違いますね。
そしてダグー伯爵役の飛龍つかささん!!
妻をリストに奪われる貴族のオジサマの役。自分には愛人もいて、優しい妻を軽視しているんですが、いざそんな妻がリストと駆け落ちすると、失ったものの大きさに気づいて苦しむんです。「冬霞」でもそうでしたが、こういう葛藤の演技が素晴らしいなと思いました。
ジラルダンを演じた聖乃あすかさんは,ヒップホップを歌います!
生田先生は「時代が新しく変わった」感を音楽で出したかったのでしょうか? 少し唐突でしたが、ワイルドな聖乃さんは今回もかっこよかったです♪
続く「Fasionable Empire」はすごくゴージャスなショーでした。
今回、席が比較的良かったこともあり、花組のスターをまじかで見ることができて。宝塚のショーならではのエネルギーを体感できました。
そういえば舞台の後、規制退場のためしばらく席にいたら、後ろの席のおばあさまたちの声が耳に入ったきたんです。
「今回のショー、良かったねえ♪」
「良かった!わたしたちって本当に、幸せよね~」
「ほんと、幸せだわ・・・」
お二人の「幸せ」という言葉に、なんだかジーンとしました。
まだ何が起こるかわからない不安なご時勢の中、見る人をこんな気持ちにしてくれる宝塚に改めて感謝した観劇でした☆彡♡☆彡