リボングマの観劇日記

宝塚を中心に、ステージを愛するリボングマが日々の記録を綴ります♪♪

花組「巡礼の年」観劇。リストの魔力と村上春樹☆

今日は宝塚大劇場で、花組「巡礼の年 ~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」「ファッショナブル・エンパイア」を見ました。


柚香さんのリスト、見る前から美しいだろうなとは予想していたんですが,実際はもう登場シーンからして・・


THE・麗人♡♡!!


宝塚にしか存在しない美のロックスターそのものでした。


ピアノの前でワンレンのブロンドをかき上げるだけで,貴族のマダムたちがキャー♡と。
そんなことも当然だと思えるような、野心を秘めた色男ぶりです。柚香さんは、リストの複雑な人生を、ピアノ演奏にも挑戦しながら、華麗に演じていました。


そういえば以前、「歌劇」で,演出の生田先生が,柚香さん主役でどんな人物を主役にするかを考えた時、


「村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」という本読んで、それがきっかけでリストを思いつきました」


と、語っていて。とにかくこの役,この世界感で、いま、柚香さんにリストを宛て書きしてくれた先生(と村上春樹)に、心から感謝したいと思いました。


また個人的には今回、リストの同志かつ愛人で、ショパンの妻でもある男装の麗人、ジョルジュ・サンドを演じた永久輝さんが素晴らしかったなと。


「冬霞」では暗い瞳で「ただいま。この腐った街、巴里!」とか言っていた青年と同じ人とは思えないほど、赤いルージュが似合う艶やかな大人の女で。どんな役でも魅力的にしてしまう永久輝さんの演技が好きです。


お話自体は,見ていて少し「この話、そっちいっちゃう?」的な部分もありましたけれど、演出は素敵だし、なによりも宝塚でしか味わえない世界観。実は最近、このことって重要だなと改めて思うようになったんですよ。ラストも爽やかな感じで終わってよかったですね。


続くショーでも、花組のスターたちのキラキラが凄かった・・


まどかちゃんが大活躍で、可愛いい上に歌も上手くて、柚香さんとのお似合い感もいいなと。マイティのキレキレのダンス、男役に戻った永久輝さんのかっこよさ、「冬霞」からワイルドになった聖乃さんのセクシーさ、などなど、銀橋にみんながズラリと並ぶと,もう美の圧力にやられます。


さらにフィナーレでは、マイティの純白の羽根が美しくて涙がうるっと・・。


こんなスターぞろいの花組がある限り、宝塚は安泰と感じた観劇でした☆♡☆彡