舞台「ドライブ・イン・カリフォルニア」と星野源さん
昨日は「カルトワイン」で大興奮して,まだ書きたいことはいろいろあるのですが,今日は先日見た話題の舞台「ドライブ・イン・カリフォルニア」の感想を書きます。
舞台は田舎町の家族経営っぽいドライブインです。
幕が開くと、パジャマ姿っぽい兄妹が現われて(阿部サダヲ.&麻生久美子)、兄が妹に、「今日は死にたいと思わなかった?」とか尋ねます。兄は、妹が自殺してしまうのではないかと不安で、毎晩この儀式をしているようです。
次に学ラン姿の可愛い少年(田村たがめ)が現われ、「死ぬやつはバカだ」と言い、自分は幽霊なんだと告白します。
舞台は暗くなり、「DRIVE IN CALIFORNIA」というタイトルが黒バックに浮かんで・・。
ーーここで、猛烈な感動に襲われました!
まだ話が始まっていないのに、です。一緒に行った友人も「私もあそこ、泣きそうになった」と言っていたので、これって松尾さんマジック!? とにかく痺れました。
そしてふと、同じような経験が宝塚でもあったなと思い出しました。上田久美子先生の「星逢一夜」。なんと、こちらは幕が開く前に泣けてきました。美しい音楽や照明が、切ない物語を予感させたのかもしれません。
話しは戻り、「ドライブ」は今回も爆笑に次ぐ爆笑。出演者はみんな良かったですが、川上友里さんの面白さときたら、(遅らばせながら)今回の大発見でしたね。大注目の河合優実さんを見れたのも嬉しかったです。
登場する人誰もが滑稽で切なくて、キューブリックの「博士の異常な愛情」も印象的で。シモキタの満員の客席で、いいお芝居を見たという気持ちでいっぱいでした♪
演劇好きの友人は「最初にユキオ役の田村たがめさんのセリフを聞いて、この舞台のクオリティは確保されたと思った」と。たがめさんのユキヲ、今回も最高でした!
充実したパンフでは、舞台に劇中歌を提供している星野源さんの寄稿文が心に残ったんです。
15歳で「ドライブ」を見て、「感動しすぎて呆気に取られて涙もでなかった」こと。興奮のあまり必死で仲間を集め、この芝居をうったこと。その時の成功体験。
「この作品がなければ、星野源はいないと断言できる」とも綴られていて、青春時代の熱い思いが伝わってきました。
対談のページでは,麻生久美子さんが阿部さんに質問。
「いつも私服がおしゃれですけど、どこで買っているんですか?」
♪奥さんといつも「伊勢丹で買ってます」♪という答えが可愛くて、心が和みました☆