リボングマの観劇日記

宝塚を中心に、ステージを愛するリボングマが日々の記録を綴ります♪♪

「ガイズ」来週!進化する明日海りおさん

先日、みりおさんが宝塚退団後に出演した「ポーの一族」をスカステで見ました♪


宝塚版も見ましたが、みりおさんのエドガーが歌も演技も更に進化されていて、この作品が以前より好きになったんです。


退団後も努力を続け、男性に交じっても舞台でカリスマを発揮するみりおさん。
思い返すと娘クマが大学生時代、宝塚に興味がない友達にみりおさんの「エリザベート」のDVDを貸すと、いきなりファンになるパターンが多かったです。「入り口ジェンヌ」と呼ばれるのもわかります。


リボングマがみりおさんをかっこいいなと初めて思ったのは「スタジオ54」のZ-boyでした。


初めて見た時は、「A-EN」のアーサーの映像をいきなり見た時ぐらいのビジュアルインパクトを感じましたね。男臭くなく透明感のある中性的な雰囲気がすごく現代的で、役柄が屈折したカリスマロックシンガーというのもそれまでの貴公子イメージとのギャップがあって新鮮でした。


大作の「ロミオとジュリエット」では、最初にジュリエットが「好きな人と結婚したい」と歌うシーンで、「こんな夢みたいな貴公子ならジュリエットも命がけになるよねー」とほれぼれ。そしてリボングマ的に一番印象的なのは「春の雪」です☆♡☆♡


正直なところ、この演目が発表された時は一抹の不安がありました。自分も原作小説が本当に好きなので、この名作の舞台化って本当にできるのだろうか、と思っていたんです。
でも、いざ幕があいて、桜吹雪に詰襟を着たみりおさんが登場した瞬間、三島由紀夫の世界がパァっと目の前に広がりました。あんなに宝塚の主役っぽくない松枝清明を舞台で魅力的に造形した演技力や歌声も素晴らしかったです。


この舞台の演出家の生田先生が以前スカステで、ご自身がもともと原作小説が好きで「明日海さんで何かやらないか」と劇団にオファーされてすぐ決めたことや、執筆中は三島文学のあまりのハードルの高さに絶望して、「ほぼ死にたいと思った」という話を真剣にされていて。
それだけの苦労があったからこその名作誕生なんだと。ほかにもみりおさんは宝塚時代、「エリザベート」「宝塚幻想曲」「金色の砂漠」「ポーの一族」などなど心に残る作品がいっぱいでした。


次の「ガイズ&ドールズ」は来週観劇予定。先日のテレビ出演番組を見ると、清らかで真面目で芯の強いサラはみりおさんにピッタリな予感が・・。


個人的にはいつか「リボンの騎士」のサファイヤ役が見たいです♪♪☆彡

「トップガン」と「冬霞の巴里」の最後のセリフ

今日はトム・クルーズ主演の映画「トップガン マーヴェリック」を見てきました。


トム・クルーズ、59歳。
あいかわらずパワー全開でした!


話自体は、かつて海軍の伝説のパイロットだったマーヴェリック(トム・クルーズ)が、数十年ぶりに教官として復帰し、生徒たちと新たなスカイアクションに挑むストーリー。


彼が教える生徒の中に、かつて親友の息子ルース(「セッション」のマイルズ・テラー)がいて、最初はぎくしゃくしていた二人が訓練を通し、いかに信頼関係を結べるかというのが物語の軸だったと思います。


映画全体としてよくできたエンタメになっていて、時間がたつのもあっという間!前作の回想シーンに懐かしのメグ・ライアンが一瞬出てきたのも楽しかった。ただ、


美魔女との恋愛要素はもっと短くてよかったかな・・・


とはいえ、ルースがマーヴェリックに言う最後のセリフが心に響いたんです。
リボングマ的にはこの映画全体の印象を、少なくとも1,5倍は格上げした気がします。(正確には最後ではなく、2人の関係においての最後のセリフです。上映が始まったばかりなので省きます★)


そしてラストのセリフといえば、大阪で見た花組の「冬霞の巴里」


「龍の宮」指田先生の待望の第2弾。姉と弟の近親相関的な関係性にコクトーの「恐るべき子供たち」を感じながら見ていたのですが、この作品も主人公オクターヴが姉のアンブルにいう最後の言葉が印象的でした。


「姉と弟、姉さんはそれでいの?・・」に続く、「」についてのセリフです。
梅田の劇場で初めて聞いた時は、電流に打たれた気分になりましたね( ゚Д゚)★★

指田先生の本領発揮というか、これを彼に言わせるためのそれまでのお芝居の積み重ねだったと感じ入りました。余白を残しつつも、主人公の切ない想いのすべてが込められていて。
オクターブ役の永久輝 さんのポスターから飛び出したような美貌や繊細な演技も素晴らしかったーー。(続くフィナーレの男役同士のタンゴは陶酔の一言)

映画でも舞台でも当たり前のことだけど、やっぱり脚本は大事と感じたエピソードでした☆♡☆彡♡

月組「ブラック・ジャック」。鳳月さんは替え玉に?

月組の冬の全ツと別箱公演の演目が発表になりました。


月城さんは「ブラック・ジャック 危険な賭け」と「FULL SWING!」。


作品紹介文を読むと「ブラック・ジャック連載開始50周年の今年、宝塚で上演します」とのこと。以前、リボングマが見た未涼亜希さん主演の舞台は「40周年記念上演」版だったので、今回の月組の舞台とは違うようです。


でも、芝居力が凄い月城さんに人間味あふれるクールなダークヒーローは似合いそうだし、ブラック・ジャックが歌う不滅の名曲「かわらぬ思い」はぜひ劇場で味わいたい。
ショーもあるし、機会があれば見に行きたいですね。


そして気になるのが、鳳月さん主演の別箱、「ELPIDIO(エルピディイオ)
~希望という名の男~」。


まず題名を「エルピディーオ」と普通に伸ばすのではなく、「ィイ」にするところに謝先生の思い入れを感じます。ストーリーを読むと、詩を新聞に寄稿している主人公のロレンシオが、ひょんなことから侯爵の「替え玉」になり、やがて侯爵夫人と恋に落ちて、自らの「詩」のパワーで民衆に変化を与える・・といった感じのお話のよう。(ざっくりです)


今回、鳳月さんは「2度目の東上」とのことで、すごい勢いを感じます。


鳳月さんといえば思い出すのが、天真みちるさんのエッセイに登場した音楽学校生時代に参加した宝塚大運動会での驚きのエピソード。


上級生に交じって「椅子取りゲーム」に参加した鳳月さん。まだ予科生なのに参加前から天真さんに、「椅子取りゲームは得意なんだけど、優勝しちゃっていいかな」と宣言。言葉どおり本当に優勝しそうになったけれど最後で敗退。戻ってきて天真さんに、「優勝はできたけど、それはさすがにまわりが気まづいからやめておいた」と答えたという・・。


学生とは思えぬ大物ぶりに天真さんもビックリという話でしたが、今の状況を思うと深い。実際、鳳月さんにはどこか別格な大物オーラを感じるんです。


今回の舞台もスペインもので、すでに熱いドラマやロマンスが期待できそうだし、フィナーレも鳳月さんに似合うスパニッシュでは♡?! また人気上昇の予感。


こうして続々と上演作が発表されると、今年後半もヅカライフを楽しめそうです♪☆彡♡